【ロンドン時事】週末28日の欧州株式市場は軒並み下落した。英FT100種平均株価指数(FTSE100)は前日終値比7.27ポイント(0.08%)安の8658.85で引けた。週間ベースでは0.12%高。
ドイツ主要40銘柄指数(DAX)は0.96%安(週間は1.88%安)、フランスCAC40種指数は0.93%安(同1.58%安)、ストックス欧州600種指数は0.77%安(同1.38%安)だった。
米商務省が同日発表した2月の米個人消費支出(PCE)物価指数は前年同月比2.5%上昇と、インフレの根強さを示す内容となった。市場では、トランプ政権の高関税政策が物価を一段と押し上げ、景気を下押しすることへの警戒感が強まり、金融や半導体など景気敏感株を中心に売りが出た。
FTSEの構成銘柄では、投資会社メルローズ・インダストリーズが4.63%安、航空大手インターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)が3.95%安、賭け屋大手エンテインが3.56%安と下げを主導。一方、エネルギー大手SSEは3.85%高、送電大手ナショナル・グリッドは2.86%高、水道サービス会社ユナイテッド・ユーティリティーズは2.81%高と買われた。
DAXでは、コメルツ銀行が5.15%安、エネルギー大手シーメンス・エナジーが4.96%安、半導体大手インフィニオン・テクノロジーズが3.81%安と下げた半面、香料大手シムライズは2.59%高、エネルギー大手イーオンは2.25%高、不動産大手ボノビアは1.84%高で取引を終えた。 こちらで最新の株価情報をご覧ください。株価掲示板で日経平均株価掲示板の詳細もチェック!