中国・北京のベンチャー企業「脳姫科技」は、3月末にヘッドギア式の機器「ドリームギア(絵夢儀)」を発売しました。この装置は、睡眠中の脳内情報を読み取り、生成AIがそのデータから「夢」を映像化する仕組みです。
『昨晩寝ている時に見た夢が再現されています』と同社の販売担当者周卓さんは説明しました。使用時の例として挙げられたのは、友人とハイキングをする夢でした。この機器は1台4599元(約9万5000円)で、内部にある10個の高感度センサーが血流や脳波の変化を検出します。
人間の脳と外部機器を接続する研究は「ブレーン・マシン・インターフェース(BMI)」と呼ばれ、中国はこの分野で世界最先端を走っています。例えば、浙江大学の研究チームは昨年4月、体に重い障害を持つ男性がロボットアームを使って漢字を書く実験に成功しました。