JR九州の子会社であるJR九州高速船が運航する高速船「クイーンビートル」で、2022年後半に起きた浸水を隠して約3カ月間運航を続けた問題が浮上している。この件について、福岡海上保安部は同社の当時の社長と法人としての同社を海上運送法違反などの疑いで書類送検する方針を固めた。
海保によれば、2023年2月にも浸水が確認されたのに報告しなかったことも関係し、同省は同年6月に安全確保命令を発した。この命令違反については新たな罰則が設けられているため、送検容疑の内容もその点を考慮するという。
クイーンビートルは福岡と韓国の釜山を結ぶ定員502人の高速船だが、一連の問題を受けJR九州は昨年12月に運航再開を見送った。