アメリカを中心とした世界中のトップクラスの科学者約2000人が、ノーベル賞受賞者も含むメンバーで、トランプ大統領の下で進められている科学界に対する攻撃を止めるよう求める公開書簡を発表しました。この中で彼らは、80年以上にわたる政府による投資が現在のアメリカの研究体制を作り上げたと評価し、その体制を脅かす動きがあると懸念しています。
特に医療や気候変動分野での資金削減が深刻だと指摘され、「新しい治療法やクリーンエネルギー技術開発は他の国々へ移行するだろう」と警告しています。科学者の独立性の維持についても言及し、政治的立場を超えて共同で行動することを強調しました。
この動きにより、アメリカでは大学が新たな研究者採用を停止せざるを得ない状況も発生しているとの報告があります。