石川県は、各市町別の住民登録に基づいて毎月、人口動態を公表しています。最新のデータによると、2023年3月1日時点では、奥能登地域(輪島市・珠洲市・能登町・穴水町)の総人口は5万64人となりました。これは昨年の1月1日時点に比べて約9.3%減少しています。
具体的には、被災地では去年1月からこの1年2か月間で転出者が4565人に上り、そのうち輪島市が最多の2131人となりました。一方、同期間の転入者数はわずかに1180人と、被災地からの移住者の減少傾向を示しています。
こうした人口動態の変化は、震災や豪雨被害を受けた地域での生活環境や経済状況への影響を反映していると見ることができます。被災者たちが新たな土地で再建に向けて取り組んでいる一方で、地元のコミュニティにとっては大きな課題となっています。