中国財政省は6月4日、アメリカからの全ての輸入品に対して34%の追加関税を課すと発表した。これは、トランプ大統領が先に発表した米国による中国製品に対する同率の追加関税への反発措置である。追加関税は日本時間6月10日午後1時1分から実施される予定だ。
財政省は声明で、アメリカに対し一方的な関税措置を直ちに撤回するよう強く求めていると強調した。さらに中国商務省はWTO(世界貿易機関)に提訴を行い、米国の追加関税がWTOルールに深刻な違反であるとしている。
この動きを受け、中国政府はレアアースなどの輸出規制を強化するなど対抗措置を相次いで打ち出した。これにより、中国とアメリカ間の貿易摩擦は一段と激しさを増している。