日本原子力産業協会は4日、都内で記者会見を開き、2023年1月時点での世界の原子力発電可能能力について最新情報を発表した。この報告によれば、現在稼働中の原子炉は436基で、これらの合計発電能力は約4億1698万キロワットに達し、過去最高を更新している。新たな原子力発電所の運転開始が中国やアラブ首長国連邦(UAE)などで行われたことでこの記録が達成された。
また、過去5年間に着工した42基全ての新規原発は、いずれも中国とロシア製となっている。そのうち14基は両国の国外で建設が進められている。中国とロシアは原子力技術を輸出する国家戦略の一環として、各国との関係強化に取り組んでいる。
エネルギー安全保障への懸念や脱炭素社会の推進など、多岐にわたる要因から、世界中の国々が原発建設を進めている。株価掲示板でもこの動きに対する注目が高まっている。