関市は2023年に地元観光PRの一環として、映画『名もなき池』を製作するための補助金2000万円を兵庫県豊岡市のIROHA STANDARDに交付した。この際、2025年3月末までに複数の映画館で少なくとも4週間上映することなどいくつかの要件を設けていたが、これらの条件を満たしていないと関市は指摘し、全額返還を求めている。
IROHA STANDARDは4月4日に名古屋で記者会見を開き、補助金の返還要求についてコメントした。社長の系谷瞳氏は、「この状況を受け止めている」と表明しつつも、「映画製作に対する意気込みは変わらない」と述べた。
IROHA STANDARDの代理人弁護士は、「当初から国際映画祭に出品後、国内で上映する予定として説明していたが、関市の担当者からは3月末までの国内上映が困難な場合でも問題ないと口頭で了承を得ていた」と主張した。
しかし、関市観光課は「今後の争点になるため、詳細なコメントを控える」としている。また、映画『名もなき池』は3月28日から兵庫県洲本市と松山市の計2つの映画館で上映されている。
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