日銀が発表した最新の資金循環統計によると、2024年10〜12月期の家計金融資産は過去最高を更新し、その中でも特に外貨建て資産が大きく増加していることが明らかになりました。円安によるインフレ環境の中、家計部門はリスク性資産へのシフトを進めています。
具体的には、外貨性資産は前期比で10%以上増加し、全体の4.9%を占める過去最高記録を達成しました。一方、円建て資産では特に現預金が比率を3%ポイント弱も落としています。
また、株式・出資金は残高と比率共に大幅な伸びを見せました。これは、デフレ時代には円の現預金や国債が多く保有されていましたが、インフレ下では外貨建て資産やリスク性資産へのシフトを示しています。
この動きは、自国通貨安によるインフレ対策として合理的な資産選択と言えるでしょう。しかし、具体的な比率や残高の詳細は今後も注視していく必要があります。