4日朝の東京外国為替市場では、米国の相互関税による懸念から、ドルの対円相場が引き続き下落している。午前9時現在で1ドル=146円26~26銭と推移しており、前日の午後5時の147円25~26銭から99銭程度の円高・ドル安となっている。
前日は欧州市場でも売りが続き、一時145円80銭台まで下落した。その後も米株価の急落を背景に145円10銭台まで続落したものの、終盤には若干の買い戻しも見られた。
一方、早朝の東京市場では再び反落する場面があったが、現在は146円台前半へ切り返している。ただし、「下値不安は依然として根強い」(FX業者)とされ、引き続き売りが出やすい状況にある。
米国の相互関税に欧州や中国などが強く反発しており、このままであれば世界経済への打撃も懸念されている。また、「株価の下げ止まり感がない」(大手邦銀)とされ、今日も日経平均株価が下落すれば「リスク回避からドル円はさらに下げる可能性が高い」(同)という。
ユーロは対円では小動きだが、対ドルでは上昇している。午前9時現在で1ユーロ=161円53~54銭、対ドルでは1.1046~1046ドルとなっている。