日本株は米国からの相互関税によって厳しい状況にある。日経平均株価も下落し続けている中で、三菱商事が自社株買いと増配を行うなど、積極的な株主還元策を打ち出している。この動きが市場から好評価を受け、地合いの悪い中でも光明を見いだす機会となっている。
4月は需給面でのサポートも乏しいとの見方がある一方で、報復合戦に発展するリスクも依然として懸念されている。投資家の中には不安定な状況を警戒している者も多いが、三菱商事の動きのように、企業が積極的な株主還元策を取れば、市場への関心が回復する可能性もある。
5月は3月決算企業の決算発表が多く、多くの企業が自社株買いなどを行う時期でもある。そのため、このタイミングでの株主還元策は市場にとって重要であると評価されている。
投資家たちの間では、下値を確認する動きも見られる一方で、積極的な還元策や好決算などがきっかけとなって市場に光が差し込む可能性もあるとの見方が出ている。