アメリカのトランプ政権は3日、輸入する自動車への追加関税を発動した。この決定を受け、静岡県内でも影響が懸念されている。
「今日は解放の日だ!この日を長く待っていた!」とトランプ大統領は演説で述べ、「日本はとても力強く偉大な人達だが、24%という追加関税を課す」と強調した。また、全般的に10%の関税を適用すると表明。
静岡県内の島田市にある自動車部品メーカーの大井川電機製作所では、「予想されるところでは日本車の売れ行きが悪くなるというところで、我々の電球も一時的かもしれないが数量が減ってしまうのではないかと心配している」と社長の佐々木孝行氏は話す。
同社では月間100万から150万個のアフターパーツをアメリカに輸出しており、「追加関税によって日本車が売れなくなると、非常に厳しい」と懸念されている。一方で、同社は電球以外にも「ハナビラタケ」の栽培にも取り組んでおり、「幻のきのこ」としても知られているこの商品も月間2万パックを出荷しており、売り上げを伸ばしている。
大井川電機製作所では、「まだまだハナビラタケは目標の売り上げまでいっていないので、こちらも増やしていって、当社の柱にしていけたらと考えている」と新たな試みへの期待を示す。
このような状況の中で、静岡県内の自動車部品産業全体が今後の動向に注目している。