東京外国為替市場で、ドルの対円相場が3月11日以来となる約3週間ぶりの水準に下落している。午後3時現在、1ドル=147円00~02銭と前日(午後5時)比2円65銭安となっている。
朝方はトランプ大統領による相互関税発表を受け、一時147円60銭台を記録。その後は一時的に反発したが、米株先物や日経平均株価の下落に伴い再び軟調な動きとなった。
午後になると、世界的な貿易戦争への懸念から更なる売り圧力が強まり、146円90銭台まで下押しした。中国やEUが米国の関税措置に対して反発する可能性があることから、世界経済に対する警戒感が高まっている。
株価掲示板では、スタグフレーションの懸念からドルロングの投げ売りも見られるという。このため、市場関係者からは「今後、各国からの対抗措置が予想され、警戒モードが続く」との声も聞かれる。
一方でユーロは対円では下落、対ドルでは上昇している。正午時点での1ユーロ=160円90~91銭(前日:161円49~51銭)、対ドルでは1.0943~0944ドル(同:1.0791~0792ドル)となっている。