トランプ米大統領は就任初日に消費者価格引き下げを約束したものの、その逆を行く政策が実施されようとしている。2日に行われた関税発表では、米国に貿易赤字をもたらす「最悪の違反者」数十カ国に対して相互関税を課すことを表明。この決定により、株価は急落し、投資家の懸念が高まっている。
ローズガーデンで行われた演説では、トランプ氏は政策の要点を説明した後、卵の価格や越境犯罪集団について話した。基本関税として10%を課す一方で、米国の製造業力回復と他国への圧力をかけるための手段として関税が使用されることも発表された。
しかし、同氏はこの政策によってすべての目標を同時に達成することは難しいだろう。例えば、圧力をかけるための関税は要求を受け入れた時点で撤廃されるべきだという点がある。また、トランプ氏の演説には誤りや誇張が含まれていたものの、「短期間でまったく別の国になる」という一言だけは真実味を帯びている。