3メガバンクの株価が大幅に下落している。トランプ米大統領による相互関税の発表を受け、日本株は全面安となり、特に輸出関連企業や銀行株への影響が大きかった。
3日の取引では、三菱UFJフィナンシャル・グループの株価が一時8.1%下落し、三井住友フィナンシャルグループも7.7%、みずほフィナンシャルグループは同様に8.1%安となった。これらメガバンク株は昨年8月以来の大きな下げ幅を記録している。
東証株価指数(TOPIX)が4.3%安となる中、TOPIX銀行業指数も7.4%安となり、最も下落率が高い業種となった。この動きは、トランプ大統領が2日付けで日本に24%の相互関税を課すと発表したことを受けたものである。
ピクテ・ジャパンの田中純平投資戦略部長は、「輸出企業への影響だけでなく、金融政策の見直しも懸念される」と指摘。T&Dアセットマネジメントの浪岡宏チーフ・ストラテジストも「関税引き上げにより経済環境が悪化すれば、年内の利上げ計画を見送る可能性がある」と述べている。
株価掲示板や日経平均株価掲示板でもこれらの動きに対する注目が高まっている。