3日の午前の東京株式市場で、日経平均株価は一時1600円を超える下落を記録し、3万5000円の大台を割り込んだ。トランプ米政権が前日深夜に発表した関税強化策を受け、世界経済の先行き不透明感が広がり、売り圧力が高まっている。
午前10時現在では、前日の終値と比べて1143円68銭下落し、3万4582円19銭をつけている。これは2024年8月上旬以来の水準で、市場には大きな影響を与えている。
取引開始直後から売り注文が先行する中、全般的に全面安の展開となっている。特に日本の関税率は24%となると予想以上の厳しい内容であり、三井住友DSアセットマネジメントの市川雅浩チーフマーケットストラテジストも「想定よりも強い内容」と指摘している。
一方で、今後の交渉への期待から、下落幅は一時的に縮小した。また、外国為替市場では円高・ドル安が進行し、一時は147円台後半まで下押し。米国の景気減速懸念の高まりに伴い、日米間の金利差が縮小すると見込まれているためだ。
これらの動向について、詳しい情報は株価掲示板や日経平均株価掲示板をチェックしてみてほしい。