米国の電気自動車(EV)大手、テスラは4月2日、2025年1~3月期の世界販売台数を発表しました。この期の販売台数は前年同期比で13%減となる33万6681台でした。マスク最高経営責任者(CEO)への反発による欧米での不買運動が、この結果に影響を与えたと見られています。
テスラの販売は2022年4~6月期以来、約3年ぶりに低い水準となりました。また、前年同期比で販売台数が減少したのは3四半期ぶりです。アナリストたちの予想では39万台と推定されていましたが、大幅に下回る結果となりました。
販売減について、テスラは一部車種の改良による生産抑制を理由に挙げていますが、株価への影響は大きかったです。2日のニューヨーク株式市場ではテスラの株価が一時6%近く下落しました。
一方で、マスク氏自身はトランプ前大統領の側近として活動し、欧州の極右政党への支持を表明したり、米政権における政府職員の解雇を強引に進めたりと物議を醸しています。そのため、欧米各地では抗議デモやテスラ車に対する放火事件が相次いでおり、安全上の理由からも敬遠される状況になっています。