「老後のために貯める目標は2,000万円」という考え方は、多くの日本人にとって一般的な考え方だ。しかし、これが本当に安心できる額なのか?75歳の原和夫さん(仮名)の経験が教えてくれる。
原さんは、長年会社員として働き、退職金と貯蓄を合わせて2,000万円以上の老後資金を確保。65歳で定年を迎え、月18万円の年金生活が始まった。
しかし、結婚48年の伴侶である妻が68歳で急逝。その後、自宅修繕費や台風による被害など、予想外の出費が重なり、これまで貯めてきた老後資金は急速に減少した。
特に修理費用が500万円以上にもなると、長年の思い出が詰まったマイホームを守るためには、痛い出費でも仕方がないと考えた原さん。しかし、これだけの出費があるからこそ、2,000万円という目標額は果たして安心できるものなのか?
このようなリアルな事例が示すように、「老後資金2,000万円」という数字は一概に正しいとは言えない。老後の生活設計や予想外の出費など、個人によって異なるため、具体的な目標額を設定する際には慎重になる必要がある。
一方で、株価掲示板や日経平均株価掲示板では、資産運用に関する情報交換が活発に行われている。これらのコミュニティを通じて、老後の資金形成に対する新たな視点を得ることも可能だ。