2日の東京外国為替市場でドルの対円相場は149円台後半で小動きを続けている。米政権による「相互関税」発表を控え、参加者らは様子見ムードが広がっている。
午前中には149円80銭前後の狭いレンジ内で推移し、午後正午現在では149円78~78銭と前日比で約16銭のドル高・円安となっている。欧州時間は一時的に売り優勢となったが、その後は買い戻され、米国時間が始まると再び弱い動きを見せた。
東京市場では、株価の動向を注視しながら取引されている。日経平均株価が下げ止まったことで買い材料となり、ドル円相場も一時的に上昇したものの、その後は上値が重くなった。
米相互関税発表に向けた市場心理は不透明だが、「ある程度のマイナス影響を織り込んだ可能性もある」(大手邦銀)との見方がある。ただし、実際の内容によっては相場に大きな影響が出る可能性もあり、「待ち受けムードが続くだろう」(同)との声も聞かれた。
ユーロ円相場は小高い動きをみせているが、ユーロドルでは変動が少ない状況だ。