本日の日経平均株価は前日比68円安の37,608円となり、3日続落。前週末の米国株高を受けて3桁の上昇スタートとなったが、寄り付き後すぐに失速しマイナス圏へ転落。その後一時持ち直したものの買いが続かず、再び軟調な展開となった。前場は横ばいで推移し、後場は狭いレンジで上下を繰り返したが、クロージングオークションでさらに売りが膨らみ、安値引けとなった。
東証プライム市場の売買代金は概算3兆7,800億円。業種別では不動産、繊維、非鉄金属が上昇した一方、銀行、機械、鉄鋼が下落。不動産株は住友不動産<8830>の急騰をきっかけに、三井不動産<8801>や三菱地所<8802>にも買いが波及。逆に、アンビスホールディングス<7071>は老人ホーム「医心館」における不正観測の報道を受けてストップ安比例配分となった。
個別銘柄では、ソフトバンクGやフジクラが大幅上昇し、スポーツ関連株のアシックスやミズノにも買いが入った。メタプラネットは商いを伴い約7%の上昇。太陽HDは通期純利益の下方修正を発表したものの、期末配当の大幅増額が好感されストップ高となる場面があった。一方で、三菱UFJや三井住友などの銀行株、半導体関連のSCREEN、アドバンテスト、ディスコが軟調。交換できるくんは下方修正を受け大幅安、ゼンショーHDは「すき家」の異物混入報道を受け5%超の下落となった。
本日グロース市場に新規上場したミライロは買いが殺到し、初値は付かず持ち越しとなった。
日経平均は3日連続で後場に弱さが見られ、19日は安値引け、21日は後場の安値で大引け、本日は寄り付き天井での安値引けと、上値の重い展開が続く。トランプ関税の影響が依然として不透明な中、3月権利確定銘柄の権利落ちによる影響も控えており、今のタイミングで積極的にトレードする材料は乏しい。クロージングオークションでの売り圧力が続く限り、上値の重さは解消されない可能性が高い。
本日の終値は37,608円。直近では38,000円を上回る場面もあったが、下落基調の中、37,500円付近での踏みとどまりが今後のポイントとなる。