ソフトバンクグループ（以下、ソフトバンクＧ）は、人工知能（AI）関連での巨額投資により財務状況への影響を懸念され、信用力に低下圧力がかかっている。この背景から、同社の信頼リスクを示すクレジット・デフォルト・スワップ（CDS）5年物は約274ベーシスポイント（1bp＝0.01％）と前日から10bp弱上昇し、2023年11月以来の高水準となった。また、2日の株式市場では一時2.6％下落し、24年8月以来の安値を付けた。
ソフトバンクＧは、過去3期連続の赤字により守勢を強いられてきたが、今年に入って「反転攻勢」に出ている。1月にはAIインフラ整備に今後4年で5000億ドル（約75兆円）を投じる「スターゲート・プロジェクト」を発表し、さらに4月1日にはChatGPTを開発した米オープンAIへの最大400億ドルの追加出資が明らかになった。
これを受け、日本格付研究所（JCRA）は1日に同社の格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に変更。また、S&Pグローバル・レーティングも大規模投資による財務運営への影響について懸念を示している。
（株価掲示板、日経 平均 株価 掲示板）
