ニューヨーク株式市場では、トランプ政権が4月2日に予定していた輸入自動車への追加関税発表を見送る方針であるとの報道を受け、市場に安心感が広がった。また、相互関税の導入に関しても対象国を絞る可能性があると伝えられた。これを好感し、最近売りが先行していたハイテク関連株に買い戻しが入り、主要株価指数がそろって上昇した。
午前10時時点のダウ工業株30種平均は503.55ドル高の42,488.90ドル、ナスダック総合指数は336.78ポイント高の18,120.83を記録。
経済指標では、S&Pグローバルが発表した3月の米購買担当者景況指数(PMI)速報値は、製造業が49.8(市場予想51.8)、サービス業が54.3(市場予想50.8)となった。市場予想を上回ったサービス業の好調さが相場の下支えとなったものの、影響は限定的だった。
個別銘柄では、テスラ(TSLA)が7.3%高と大幅上昇。また、ビットコイン先物価格の上昇を背景に、仮想通貨関連銘柄も買いが集まっている。一方、投資判断が引き下げられたロッキード・マーチン(LMT)は2.2%安と軟調だった。
株価掲示板での注目ポイント
トランプ政権の貿易政策の動向:追加関税の先送りが市場にプラスの影響を与えた。
ハイテク株の買い戻し:最近下落していた銘柄が大きく反発。
経済指標の影響:米PMIの結果は強弱入り混じるものの、サービス業の好調が市場を支えた。