1日の欧州株式市場は、英国のFTSE100種平均株価指数が前日比51.99ポイント(0.61%)高の8634.80で取引を終えた。また、ドイツの主要40銘柄指数(DAX)は1.70%上昇し、フランスCAC40種指数も1.10%上昇した。ストックス欧州600種指数も1.07%高となった。
3月のユーロ圏消費者物価指数速報値が前年同月比で2.2%上昇し、インフレ率が2カ月連続で鈍化したことが明らかになった。この結果を受け、市場では年内の追加利下げ観測が強まり、特に銀行株やハイテク株を中心に買いが入った。
シティ・インデックスのフィオナ・シンコッタ氏は、「トランプ米大統領による貿易関税発表を翌日に控え、市場のムードは依然として慎重だ」と述べた。
FTSE構成銘柄では、ロールス・ロイスが4.06%上昇し、ヒスコックスも2.72%高となった。しかしWPPやセインズベリーなど一部銘柄の株価は下落した。
一方、DAXではコメルツ銀行が7.39%急伸し、エアバスやシーメンス・エナジーも上昇した。