群馬県議会議員の相沢崇文容疑者(49)や、太田市の建設会社営業部長の石原秀光容疑者(75)ら4人が20日、桐生市役所新庁舎建設工事の入札をめぐる公契約関係競売入札妨害の疑いで逮捕されたことが明らかになりました。この事件では、落札したJV側の意見を反映した入札公告案を作成するなどしたとして、検察庁に送られました。
工事は石原容疑者の所属する会社が代表となるJVが約62億円で落札しました。市の報告書によると、「技術評価点」で参加したもう一つのJVを上回っており、入札価格が同額であるため「技術評価点」が決定的な役割を果たしているとみられます。
警察は、4人が「技術評価」基準を変更させようとした可能性があるとみて調査を進めています。しかし、容疑者らの認否についてはまだ明らかになっていません。この疑惑は建設業界だけでなく、公共工事における公正な入札手続きへの信頼性にも影響を与える可能性があります。