警察庁の最新データによると、2024年における不同意性交罪で検挙された少年は前年の約1.5倍に達し、不同意わいせつも約1・2倍と増加傾向にある。特に性的姿態撮影処罰法違反での検挙数は5倍近い急増を見せている。このような状況を受け、京都少年鑑別所で長年にわたり非行少年少女たちの診療を手掛けてきた精神科医・定本ゆき子さん(64)に話を聞いた。
「性加害と性被害の実情を見ると、男女問わず包括的な性教育の必要性を感じます」と語る。特に男子の非行少年は、女性への性加害を起こすケースが多く、「反省」の念が見られないと告白。加害者は深刻な傷つきを与えた被害者とのギャップに気付かない状態だ。
2018年から2021年3月までのデータ分析では、非行少年少女たちの中での性問題の表れ方や傾向が明らかになっている。この状況を受けて、どのように対策を講じるべきかは社会全体に問われている。