千葉県警は、インプラント治療に関するうそを言い、患者から現金をだまし取ったとして、歯科医院「高橋デンタルオフィス」の院長だった高橋仁一容疑者(58)を逮捕した。この詐欺事件で被害総額は1億円以上に上るという。
2021年3月30日、高橋容疑者は歯科医院で患者に対して、講演会で女性の症例を資料として提供し、支払い済みの治療費200万円と同額の現金をインプラントメーカーに提供すれば全額が返還されるとうそを言い、翌日に現金200万円をだまし取った疑いがある。
現在までに県警から10人以上の被害申告があり、相談段階の話も含めると被害総額は1億円以上。インプラント治療そのものや、金の貸し借りに関するトラブル約70件も把握されている。
被害者らは「被害者の集い」をつくり、一部が県警に被害届を提出していた。また、同院は23年に診療を停止し、24年6月には破産手続き開始決定を受けた。