東京電力は、柏崎刈羽原子力発電所の6号機でこのほど、核燃料を原子炉に導入する作業が進んでいると報じられました。12日には、この作業の一環としてプールに保管されていた長さ4メートルを超える核燃料体を専用装置を使用して取り上げ、真上から順に設置しました。東京電力によれば、約2週間の期間で872体の核燃料が全数導入される見込みです。
この作業が完了すれば、今後の安全確認検査が進められることになり、夏季までには再稼働に向けて最終段階に進む可能性が高いとされています。東京電力は当初、7号機から再稼働を優先する方針でしたが、テロ対策施設の建設遅延により、10月以降の運転が難しくなっています。
一方で、新潟県の花角知事は「公聴会」を経て8月末から9月初旬にかけて再稼働の是非を判断する予定です。これを受け、東京電力は6号機への再稼働が現実的な選択肢として浮上しています。
こうした状況の中で、地域社会や住民の間では反対派と賛成派による意見交換が活発化しており、原子力政策に対する注目度も高まっています。