鳥取県の境港で、自然災害による通信途絶を想定した訓練が行われました。この訓練では、海上保安庁と大手通信事業者の5社が合同で参加し、計80名以上のスタッフが携わるなど、規模としては非常に大きなものとなりました。
今回の訓練は、陸路の寸断や通信インフラの壊滅を想定したシナリオに基づいており、巡視船を利用して組み立て式の通信基地局の設置や発電機などの設備運搬などを行いました。特に携帯電話会社のスタッフがクレーンを使用して通信資機材を巡視船に積載する様子は印象的でした。
海上保安庁と大手通信各社は、災害時の通信インフラ復旧に向けて連携協定を結んでおり、この訓練はその実践的な一環です。また、合同での訓練は境港ではこれが初めての試みであり、今後の緊急時の対応に大きな役割を果たすことが期待されています。
この訓練を通じて、災害時の迅速な通信回復が地域社会にとってどれほど重要かが再確認されました。参加者からは、災害時に必要な技術やスキルを確実に磨き上げていく必要性についても言及がありました。