茨城県つくば市の防災科学技術研究所にある「大型降雨実験施設」に新たな機能が導入されました。直径2メートルの大型送風機4基を設置し、最大で風速25メートルの非常に強い風を再現できるようになりました。
11日に行われた展示会では、風と雨を同時に再現する実演が披露され、観客から多くの反響がありました。研究所は今後、市民向けにこうした実験を見学してもらう機会を増やし、防災教育の一環として活用することを目指しています。
この施設の強風再現機能追加により、ドローンや自動運転技術開発での厳しい気象条件のシミュレーションにも対応可能となりました。酒井直樹副研究部門長は「台風などの災害時には、大雨と強風の中で避難が難しいという認識を広めていきたい」と述べ、またドローンや自動運転技術開発への貢献も視野に入れていることを明らかにしました。