国際原子力機関(IAEA)は、女性を対象とした原子力分野の人材育成研修会を開催しました。この研修会は2021年から始まり、先週9日に開講式が行われました。日本を含む13か国の15名の研究者や運転員たちが参加し、東京大学や日本原子力研究開発機構での講義とともに福島第一原発を視察しました。
OECD経済協力開発機構による調査によれば、世界16か国で原子力分野に携わる女性の平均は24.9%ですが、日本では低く、わずか15.4%です。また、女性研究者がキャリアを積む上で妊娠や家庭内の役割が障害となる傾向があり、さらに男性優位な職場文化も課題となっています。
IAEAのリサ・ランデーさんによれば、「原子力に携わる女性の数を男女平等まで引き上げたい」との意欲から、この研修会を通じて次世代の核となる人材を育成していく方針です。この取り組みが今後どのように展開し、原子力分野における女性の役割がどう変化するのか、注目されています。