小泉農林水産大臣は、全国的な需給バランスを調整するため、令和3年と令和2年の備蓄米20万トンを事業者向けに随意契約で追加放出することを明らかにしました。これは、全国のコンビニやスーパーでの商品供給不足への対応の一環として実施され、新たに10万トンずつの令和3年産と令和2年産の備蓄米が放出されます。
具体的には、令和3年産10万トンと既に予定されていた中小小売業者向け6万トンのうちまだ買い手が決まっていない2万トンについても、大手から中小までの幅広い事業者を対象に11日より申請受け付けが始まります。
令和2年産の備蓄米はこれが初めての放出となります。小泉大臣によれば、新たに出回る備蓄米は店頭で5キロあたり約1700円程度と予測されるとのことです。
なお、今回の放出が完了した場合、まだ残っている令和2年産の備蓄米は10万トンとなります。これについては「緊急事態対応用」として保持しており、「災害時の需要に対応できる十分な水準」にあると大臣は説明しました。
