2025年3月3日、トヨタ自動車が“会社史上初”となる株主優待制度の導入を発表。このニュースはマーケットに大きな反響を呼びました。しかし翌日の4日の株価は前日に比べてマイナス42円となりました。これは一時1000円近く値下がりした日経平均株価の影響によるものと考えられます。
株主優待制度は個人投資家の間で人気があり、導入や廃止のニュースが出るだけで株価に大きな影響を及ぼすことがあります。2019年には約1532社がこの制度を採用していましたが、新型コロナウイルスによる業績悪化や東証の市場改革の一環で導入企業数は減少傾向でした。
しかし2023年に再び増加に転じ、2024年末には全上場企業の約33.9%が株主優待を導入しています。経済環境が「金利ある世界」に向かってリスタートを切る中で、トヨタ自動車もその流れに乗ることにしました。