土曜日の夕方から始まったロサンゼルス市の抗議デモは、移民強制送還に対する怒りから次第に悪化し、日曜日に混乱を引き起こした。この日、連邦当局と示威行動の参加者が衝突する中で、治安維持のため軍が派遣された。
1時頃、首都警備のための兵士たちによって「対抗線」が形成され始め、防弾チョッキや盾を身につけた兵士たちは、来襲する警察車両のために群衆を押し戻した。彼らはM4ライフルと装填されたマガジンを携えており、軍の公道での武装展開は非常に異例だ。
抗議行動が進むにつれて、一部のデモ参加者たちは物を投げつけたり、警官に攻撃を仕掛けたりするなど、より暴力的な行為に出た。これに対して、警察もバトンで対抗し、防弾チョッキ姿の警官たちが群衆を制圧した。
デモは移民政策に対する不満から始まったものの、夕方には都市部での破壊活動も発生。ビルや自動車の窓ガラスが割られ、自走式の自動運転車両も燃やされるなど、混乱はさらに広範囲に及んだ。
16時から高速道路の上にも抗議行動が行われ、交通を止めるほどの混雑が発生。カリフォルニア州警による緊急措置では、参加者たちは「L」字型の隊形で誘導され、徐々に道路から退去した。
最終的に深夜までデモは続いたが、警察は違法集会と判断し、無秩序な行動を続ける約数十人の参加者を逮捕。デモの規模や影響力は大きくなりつつあり、今後も注視が必要だ。