日本皇族である佳子さまが8日、ブラジル最大都市サンパウロから約500キロ西に位置するパラナ州の都市マリンガを訪れました。この地は19世紀末からの日本人移民の歴史と深く結びついており、その文化遺産が今も脈々と受け継がれています。
佳子さまは現地で日系人団体が管理する庭園を訪れ、日本とブラジルの外交関係樹立130周年を記念して植樹を行いました。歓迎行事でのあいさつでは、「110年前に北パラナに入植した先人の歩んだ道のりは困難そのものでした。日系の皆さまの努力とブラジル社会への貢献には深い敬意を表します」と語られました。
マリンガでの滞在を通じ、佳子さまはまた、コーヒー栽培が進展とともに開拓が始まった地域や、沖縄出身の日系人が多く住む都市も訪ねられます。これらの地では、日本の伝統とブラジルの文化が融合した独特の生活様式を見ることができます。
この訪問により、ブラジルにおける日系社会の貢献や歴史に改めて注目が集まるでしょう。