6月6日、日本将棋連盟は羽生善治九段に代わる新たな会長として、女流棋士の清水市代女流七段を選出しました。清水新会長は56歳で、1985年にプロ棋士となった後、女流名人や女流王将などのタイトルを通算43期獲得し、日本の将棋界において卓越した実績を持っています。
この選挙結果により、日本将棋連盟の前身となる組織が設立されて以来、初めて女性が会長職に就任することとなりました。清水新会長は「私を会長に選んでいただいたことは、連盟にとって挑戦的な一歩だと思います」と語り、今後はトップ女流棋士としてのライフスタイルが大きなテーマになるとした上で、「安心して対局に臨める環境づくり」への取り組みについて言及しました。
同日行われた棋士総会では、さらに新たな制度も可決されました。これにより、女流タイトル最高峰「白玲」を通算5期獲得した女性棋士がプロ棋士としての「四段」に編入する資格を得ることが可能となりました。