厚生労働省の最新調査によると、BMIが18.5未満の「やせ」状態にある20代から30代の女性は全体の20.2%を占めています。これは、約5人に1人が低体重に該当するという報告です。この問題に対応し、日本肥満学会は今年4月、「女性の低体重/低栄養症候群」という新たな疾患として捉え、その治療法や予防策を確立する取り組みを開始しました。
この「症候群」にかかると、貧血や月経周期の乱れ、筋力や骨密度の低下といった健康被害が生じる可能性があります。特に若い女性では、SNSなどによる美の価値観の変化が背景となり、「痩せ願望」が高まっていることが指摘されています。
また、最近では糖尿病治療薬をダイエット目的で使用し、結果的に体調不良を訴える事例も目立っています。日本肥満学会の横手幸太郎理事長は、「『やせ』のカテゴリーに入る若い女性が増えているが、その多くは医学的根拠なく痩せるべき人間ではない」と警告しています。
この新たな疾患認識により、若年女性の健康への関心と理解がさらに深まることが期待されます。社会ニュース掲示板や科学・文化・掲示板での活発な議論を通じて、正しい栄養摂取の大切さを広めていきたいところです。