警視庁捜査1課で火災の原因調査を担当していた51歳の政野亮二容疑者が、先月に続きこの度も再び逮捕された。政野容疑者は令和4年10月と今年1月、それぞれ異なる火事現場で現金盗難事件を起こしていることが確認されている。これらの窃盗行為は主に、他の捜査員が見過ごす隙間を利用し、ズボンのポケットに入れるなど巧妙に行われていた。
特に注目されるのは去年1月に発生した東京港区の70代女性住宅火災現場で、現金約290万円を盗んだ疑いで再逮捕された事実。これまでの捜査では、政野容疑者が昨年まで少なくとも10件以上の窃盗事件を繰り返し、総額約900万円もの現金を窃取していたことが明らかになっている。
政野容疑者は「このようなことをして申し訳ない。被害者の方々に深くお詫びしたい」と供述しており、警視庁は更なる余罪についても調査を進めている。
この事件は捜査機関内部での不正行為として大きな社会的な影響があり、捜査の信頼性や公衆に対する透明性に深刻な問題を投げかけている。