4日午前の東京外国為替市場では、ドルの対円相場が手掛かり材料の乏しい中、1ドル=143円台後半を中心に小刻みに動意を見せた。正午時点での気配値は143円91~92銭と、前日比で1円09銭の大幅なドル高・円安となった。
元記事では、前日の海外市場における米国時間序盤の雇用動態調査(JOLTS)発表が大きな焦点となり、非農業部門の求人数が3カ月ぶりに増加したことが伝えられた。また、この影響で米長期金利が上昇し、ドル円相場も一時的に144円10銭付近まで伸張した。
一方で、市場参加者は週末に控える重要な経済指標発表や日米の通商交渉などへの警戒感から、積極的な売買を避けている。これは「参加者が少なく、143円台後半を中心としたレンジでの推移が続く」といった専門家の見方を裏付ける。
株価掲示板では、日経平均株価の大幅高や大口の買いによって、ドル円相場も一時的に上昇した。しかし、その後は市場全体の動向に影響を受け、143円60~90銭台で取引が行われた。
ユーロに関しても対円と対ドルで横ばい推移しており、正午時点でのレートは1ユーロ=163円73~73銭(前日比で小幅上昇)、1ユーロ=1.1375~1376ドル(同様に小幅な動き)となった。
こうした状況下では、投資家たちは株価掲示板や日経平均株価の動向を注視しながら、市場全体のセンチメントを探ろうとしている。これは、個々の取引よりも、全体的な流れに対する理解が重要な局面だと指摘される。