気象庁によると、5月2日午前4時頃に十勝沖を震源とするマグニチュード6.3の地震が発生し、北海道で震度4の揺れが観測された。この直前の5月31日に釧路沖でもマグニチュード6.0の地震があり、また5月23日の浦河沖や5月26日の十勝地方南部での震源による震度4の揺れも記録されている。
これらの地震は太平洋プレートと陸地のプレートの境界での発生が考えられており、気象庁は一連の地震間に直接的な関連性はないと判断している。しかし千島海溝沿いでは大規模な地震がいつ起こっても不思議ではないという見解を示しており、特に2003年に北海道で震度6弱を観測したマグニチュード8.0の十勝沖地震があった経緯から、防災意識の高揚が必要だと指摘している。
気象庁は、千島海溝や日本海溝などの周辺でマグニチュード7.0以上の大きな地震が発生した場合に、その直後にさらに巨大な地震が続く可能性があると警告し、「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を発表することも決まっている。このため専門家たちは日頃から防災訓練や備えを進めることが大切だと呼びかけている。