環境省は先日、家庭教師のトライを運営するトライグループのオンライン教材において、中学生向けの歴史教科書で「水俣病が遺伝性である」という事実と異なる記述があったことを発表しました。この誤りにより、患者団体や環境省から会社側に訂正を求められた結果、トライグループは先月、該当する内容を削除し、公式のウェブサイト上でのお詫び文を掲載しました。
この問題を受け、環境省と関連機関は全国学習塾協会に対し、水俣病に関する教材作成時に正しい情報を伝えることが非常に重要であるという認識を持つよう注意喚起を行いました。オンライン講義で誤った説明がなされ、社内チェックにおいて指摘されていない状態での公開に至った問題から、学習塾業界における教材作成やチェック体制の改善が必要とされています。
教育現場では正確な情報提供が不可欠であり、誤った知識は後々まで影響を及ぼす可能性があります。この件を通じて、学習塾各社には教科書や教材作成において適切な確認プロセスを整備し、生徒に正しく伝えることを強く求められます。