昨年9月、フロリダ州ケープカナベラルから打ち上げられたスペースXのファルコン9ロケットは、7100基以上のスターリンク衛星を運ぶのではなく、ASTスペースモバイル社の5基の新たな衛星を搭載していた。この会社は「ミーム株」として知られるが、その実力は見逃せない。
ASTスペースモバイルのCEO兼創業者アベル・アベラン氏は、衛星からスマートフォンへ直接インターネットを提供する新たな市場を目指している。同社はこのため、超大型アンテナを装備したわずか90基の衛星を使用し、26億人の発展途上国のユーザーに安価な通信サービスを提供する計画だ。
一方で、スターリンクが固定インターネットの市場で圧倒的な存在感を示しているなか、ASTスペースモバイルは携帯電話向けのサービス開発を目指す。この新たなビジネスモデルは株価掲示板でも大きな注目を集めている。