日本原子力発電によると、3月30日午前10時頃、茨城県にある東海第二原子力発電所でケーブル火災が発生しました。この火災は溶接作業中に地下の機器につながれたケーブルから発生し、高さ50センチほどに達しましたが、素早く消火器を使用して鎮火させました。放射性物質による外部への影響は確認されていません。
この溶接作業は、再稼働に向けて行われている安全対策工事の一環でした。東海第二原子力発電所では、過去2年間にわたって9件の火災が発生しており、特に今年2月には中央制御室内で火災が起きたことから、茨城県と東海村から日本原子力発電に対して厳重な注意を受けました。
有田祐一副所長は「全社を挙げて再発防止対策を講じ、できるところから始めていた中で今回の火災が発生し、深刻に受け止めています」と述べました。この事故の影響についての懸念がありつつも、日本原子力発電は引き続き安全確保と対策強化に向けて努力を続けています。