1996年8月、高知・土佐高校1年生で当時16歳だった北村光寿さんは、大阪府高槻市でのサッカーリーグ大会に参加していた。その日は台風が接近し、大気状態は不安定なままでした。雷雨を恐れてか、晴れ間を見計らっての試合開始となりましたが、突然の天候急変により激しい雷雨が始まりました。
試合中に突然空から稲妻が降りかかり、光寿の背後で轟音と共に大きな火花が散りました。光寿はその瞬間を忘れてしまうほどショックを受け、意識も一瞬無くなりました。雷の直撃地点からは数十メートルしか離れておらず、命にかかわる危険な状況でした。
光寿は救急車で病院へ搬送されましたが、幸いその場で気を失う以外には怪我はありませんでした。しかし雷の直撃により電磁パルスが発生し、周囲の電子機器が壊れるほどの強力なエネルギーでした。
この事件はその後社会ニュース掲示板で大きな話題となりました。多くの人々が光寿の運を称える一方で、雷に遭う危険性について再確認する声も多く上がりました。また今回の事例を通じて、雷雨時の安全対策や避難訓練の重要性が改めて浮き彫りになりました。
雷直撃の恐怖を生き延びた光寿は、その後もサッカーに取り組み続け、地域の若者たちにとって強い存在感を持つようになりました。この経験を通じて、彼は自分と向き合い、自己成長につなげることの大切さを学んだと言います。