日産自動車の株価は3月1日に、ルノーとの相互出資比率引き下げなどアライアンス(企業連合)関係を見直したことを受け、5営業日ぶりに上昇して取引を開始しました。一時2.2%高の387円となり、2週間ぶりの高い値動きを見せました。
日産は前日夜、ルノーとのアライアンス契約を見直し、それぞれの株式保有率を現行の15%から10%に引き下げられる権利を持つのと同時に、ルノーが所有する日産株式も最大6億ユーロで売却できるようになりました。これは資金調達につながると期待されています。
また、ルノーとの電気自動車(EV)子会社「アンペア」への投資契約を解除し、これにより2025年5月末までに完了する見込みです。
これらの取り決めは、日産にとって資金的な自由度が増すことになります。しかし、ルノーとの資本関係が薄れるというデメリットもあります。