日本の宇宙開発に新たなページを刻む、世界初の高性能センサーサテライトがついに完成しました。この高さ約5メートル、重さ2.6トンの衛星は、H2Aロケット第50号機によって打ち上げられる予定で、来月24日の未明に地球を飛び立つ見込みです。
この人工衛星には、二酸化炭素やメタンといった温室効果ガスを高精度で観測するための2種類のセンサーが搭載されています。これにより、気候変動研究において不可欠なデータ収集が大幅に向上することが期待されます。
さらに、この人工衛星は地球上の水が出す非常に弱い電波を受信することで、海面温度や北極域の氷の変化なども精密に観測する能力を持っています。これは地球環境研究において重要な役割を果たし、科学者たちが気候変動への理解を深めるのに貢献すると考えられています。
H2Aロケットはこれまで日本の宇宙開発において中心的な役割を果たしてきました。この最終号機の打ち上げにより、その歴史に新たな章が加わります。