5月上旬、福島県いわき市の一住宅街を訪れた記者が目にした光景は予想外だった。海岸近くに位置するこの地には、いわき信組の架空融資被害者とされる男性の住居があったはずだが、そこは既に寺の駐車場となっていた。
『不思議そう』な表情を浮かべた寺の関係者は、「東日本大震災以前から亡くなっている」と告げた。その言葉とともに浮かび上がるのは、数々の疑問と驚きだ。「死亡後なのに借り入れが行われている」という報告も出ており、この事案は大きな社会問題へと発展している。
いわき信組による無断での名義使用という情報は一見しただけでも背筋が凍るほど恐ろしい。『なぜ』このような事件が起こったのか? その背後にはどのような真実があるのか? 社会ニュース掲示板や事件・事故・裁判の掲示板で話題になっているこの問題を詳しく追ってみた。