16日に開催された会合において、JAXAの有田誠プロジェクトマネージャがH3ロケット新型態の打ち上げに向けた最終的な試験延期を発表しました。この新形態は今年度、2本の補助ロケットを使わないことでコストを抑えた設計となっています。元々今月26日に鹿児島県種子島宇宙センターで行われる予定だった今回の試験が延期された背景には、点検作業中に想定外のデータが出たという事情がありました。
有田プロジェクトマネージャは「各種の点検作業中に出た意図しないデータから、新たな安全性や性能評価が必要になったため」と説明しています。この延期により、予定通りの打ち上げを実現するためにはさらに詳細な検討と準備が必要となります。
この延期はプロジェクト全体のスケジュールに大きな影響を与えかねない状況であり、その背景や原因を詳しく理解することは重要です。また、このような事態に対する柔軟な対応力も今後の宇宙開発において重要な要素と言えるでしょう。