東京都によりますと、おととし1月にアメリカ軍横田基地で、有機フッ素化合物「PFAS」中の「PFOS」と「PFOA」を含む900リットルを超える水の流出が確認されたと4月30日に米側が公表しました。この流出した水は容器に入れて保管されていましたが、基地内で容易に立ち入れる場所で在日アメリカ軍の規定に基づかない不適切な方法でのみ保管されていたことが判明しました。さらに、有害性のある化学物質「PCB」も米軍の定められた手順なしに行われた処分があったと報告されました。
この問題を受け、都や周辺自治体が参加する協議会は13日にアメリカ軍に対し詳細な情報提供を口頭で要請しました。東京都では、「これにより地域住民の安全と環境への影響について深く理解を得るために必要な情報を得る」としています。
この流出問題は、日本国内での米軍基地における環境汚染問題の一例として取り上げられ、さらに詳細な調査や対策が求められています。都と自治体では今後も継続的に情報の交換を行い、地域住民への影響を最小限に抑えるための行動計画を立てていく方針です。