来週は特に注目すべき経済指標が発表されますが、最も注目を集めるのは28日金曜日に発表される東京都区部消費者物価指数(CPI)です。これは、先日発表された全国消費者物価指数(CPI)の先行指標となります。
2月の全国CPIは前年比で+3.7%、生鮮食品を除いたコアCPIが+3.0%となり、前月よりも伸びが鈍化しましたが、予想を下回ることはありませんでした。特に注目されたコアCPIは3カ月連続で3%台を維持しています。政府の電気・ガス価格支援が一部のエネルギー価格上昇を抑えましたが、ガソリン価格やコメ価格の上昇が影響を及ぼしています。コメの価格は前年比+80.9%と、過去最大の上昇率を記録しました。
東京都区部のCPIについては、全国CPIと同様に伸びが鈍化し、前年比+2.8%、コアCPIが+2.2%という結果が予想されています。特にコメ価格の上昇が消費者物価に与える影響が大きく、この価格上昇が市場予想にどのように影響するのかが注目されています。
また、日銀の金融政策決定会合では、今後の利上げの見通しについても市場の関心を集めています。特に物価の伸びが市場予想を下回る場合、早期の利上げが見送られる可能性もあり、円高を招く要因になるかもしれません。
来週の動向において、日経平均株価や株価掲示板における議論が活発になることが予想されます。特に物価統計の発表後には、市場の反応が注目されるでしょう。