フランス・パリにて開催された会議では、欧州連合(EU)が3年間で約815億円の新たな科学研究支援策を発表しました。これはアメリカでのトランプ政権による科学予算の大幅削減と人員削減に反応する形で行われました。
この会議にはEU各国の担当閣僚や研究機関の代表が参加し、EUは今後も継続的に科学研究を支援していくことを確認しました。欧州委員会のメンバーであるマリア・ガブリエル氏は「科学は欧州の将来にとって不可欠であり、私たちはこの分野での投資とイノベーションを増やすために必要な措置を講じる」と述べました。
新しく発表された支援策には、大学や研究機関への助成金、学術交流プログラムの拡大など、多岐にわたる内容が含まれています。EUはこの計画を通じて、新たな技術開発や科学分野での国際競争力向上を目指しています。
背景としては、アメリカではトランプ政権のもとで科学研究に対する予算が大幅に削減され、研究者たちの雇用状況も厳しくなっています。これに対してEUは独自のアプローチを取ることで、世界的な科学競争において一歩リードする可能性があります。